朝峯神社について

由緒

当社の創建年は明らかではありませんが、貞観年間（清和天皇・859～876年）には既に鎮座していたといわれています。
延長年間（醍醐天皇・朱雀天皇・923～931年)に成立した延喜式神名帳には、「土佐國長岡郡」に「朝峯神社」と記載されており、土佐國延喜式内社21社の内の1社に列し、その式社考には日本三大実録貞観8年（866年）に『朝岑神』の神階が従五位下から従五位上に昇叙されたと記されています。

富士山を神体山とする全国の浅間神社の総本社、富士山本宮浅間大社（静岡県富士宮市）より勧請し、介良富士を神体山として鎮座しています。

明和3年（1766年）比島神明宮・城内八幡宮・天皇宮·朝倉神社・長浜若宮八幡宮・潮江天満宮に加えて土佐藩主山内家御祈願所となりました。

当社の大祭である秋祭りは高知市の無形民俗文化財となっています。その特色は棒打ちや天狗の他に、行子（ぎょうじ）と頂女郎（いたじょう）があります。
行子とは母親に抱かれた幼児または幼童のことで、御神輿の起源にもなっています。
また、行子の世話役の頂女郎は白粉の厚化粧をしており、この化粧は神懸かりの手段であったとされています。